読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「岩波国語辞典 第八版」P19

昔、田舎に「なまず屋魚福」というナマズを食べさせるお店があった。 今は廃業してしまったようだが、金色のなまずの大きな看板が掲げられており、小さな、でも歴史ある店だったようだ。 その店で大昔なまずを食べたときに、メニューに赤魚というのがあった…

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P26

たしか吉川英治の宮本武蔵に、「あたら若者が…」というようなセリフがあったと記憶している。小学生の時分、よくわからず「新しい若者」という意味では使っていなさそうであることだけが伝わった。 読む小説の主人公などから、語彙に影響を受けているのだな…

「角川 新字源 改訂新版」P26

昔、台湾に行ったときに国父紀念館で、孫文についての展示をみるうちに号が「中山」であることを知った。 ただ、そのときは、いろいろ見て回るうちの一項目であったので、なんとなく流してしまったが、号が中山の理由には思い至らなかった。 「中山」ちゅう…

「岩波国語辞典 第八版」P18  

黒酢あんかけについて書いて、ページをめくって悩んでしまった。 揚げ出しと揚げ浸しは何が違うのだろうか。 あげびたし「揚げ浸し」野菜・魚などを油で揚げて、たれに浸した料理。「なすのーー」 差は、「粉」をまぶして揚げているか。漬けているものが「た…

「岩波国語辞典 第八版」P17

近年、定食屋などで、「タラの黒酢あんかけ」というようなおかずを見かけるようになって久しい。 あれは、具材となる野菜や魚に、魚は片栗粉をまぶして揚げ、野菜は素揚げして、そこに黒酢と醤油と砂糖と酒を3:3:1:1に出汁味を入れて片栗粉などとろみ…

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P25

しらぬひ筑紫の綿は身に着けて未だは著ねど暖けく見ゆ まだ着たことないけど、北九州あたりの綿の服ってあったかそうだよね。 都から北九州にいきたくない人にかけてあげる温かい言葉。というところだろうか。 あたたけし「暖、温」 「あたたか」の形容詞形…

「角川 新字源 改訂新版」P25

漢字はいろいろな成り立ちがあって、興味深い。 今日のページには、アルファベットのような文字があった。 丫「あ」①ふたまた。先が二股になっているもの。 ②あげまき(総角)。つのがみ。子供や少女の髪型で、髪を二つにわけて、角形に結ったもの。 グーっ…

「岩波国語辞典 第八版」P15

真理子の部屋へ~♪という中島みゆきの歌があった。 子供のころに聞いた時には、「あくじょ」というのは、支離滅裂で意味不明な行動をとる怖い人だと思っていた。なにしろ夜明けにはだしで電車に乗るのだから。 ちょうど、犬鳴村というホラー映画で何度も「こ…

「岩波国語辞典 第八版」P15

オリンピックでKARATEのカタというのをみた。(空手だとか唐手だとかどういう字を当てたらいいかよくわからないので、とりあえず競技名ということでローマ字表記にしておく。) ラジオなどを聞いていると、聞きなれないカタの用語が話題になっているらしい。…

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P24

あたかも「宛 恰」 まさしく似ている状態をいう。「あた」は「當る」の語根の「あた」「か」は副詞形をとるときの語尾、「も」は助詞である。 宛は廟中に人が坐して神霊を拝している形。 神霊の憑るのを待つ形というが、霊に憑依されることがあたかもにつな…

「角川 新字源 改訂新版」P24  

中国のGoogleと呼ばれるBaiduという会社がある。 今や、NASDAQに上場しているような会社だが、大昔、情報漏洩したのではないかと思われるような資料などが平然と公開されていたり、Shimejiで日本の入力情報を垂れ流す灰色な部分のある会社というイメージであ…

「岩波国語辞典 第八版」P14

最近はどうだかわからないが、「ドラえもん」で主人公ののび太たち小学生が集まって遊んでいるのは決まって、近所の空き地であった。 そこに土管というかコンクリートの管が三本積みあがっていて、その上で子供たちが座っているのがドラえもんの空き地の基本…

「岩波国語辞典 第八版」P13

このような社会情勢になる前、谷中で西洋菓子職人の店でチョコレートを買った。店内でディスプレイしてあるチョコレートの向きをちょいちょい整えに出てきた、高い帽子をかぶった難しい顔したおじさんが店名の職人さんだと思われるが、見えるキッチンの中で…

  「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P23

あそぶ「遊」 歌舞などをして楽しむ。直接的な目的のない行為とされるが、本来は足を動かすこと、狩猟や収穫を楽しんで歌舞することをいう。遊芸のことは、祭祀儀礼など、もと神事に起原するするものであった。 梅の花折りかざしつつ諸人の阿蘇夫を見れば都…

百花王 ひゃっかのおう「角川 新字源 改訂新版」P23

優れているとか、劣っているとか、必要不要というようなことは、人間がその時の条項に応じて主観で決めていることでしかないので、あまり気にしないようにしたいと思っている。 そんなわけなのでこの言葉もあまり好きではないが。 「百花王」「ひゃっかのお…

あかり「岩波国語辞典 第八版」P12  

街の明かりがとてもきれいなのはいしだあゆみさんのブルーライトヨコハマだが、今はきっとガンダム人形などが見える港の見える丘公園からの明かりはどのあたりが青いあかりに見えていたのだろうか? あかり「明かり」暗い中に認められる、まぶしいほどではな…

へた 下手「岩波国語辞典 第八版」P1401

自分で嫌になるほど、このブログをはじめてから文章が下手だ。 学生のころの方が上手かった。 リハビリのような文章だが、少しずつでもマシにしていこう。 へた 下手 その物事にたくみでないこと。まずいこと。そういう人。一般に手際がわるいこと

あかでんしゃ「岩波国語辞典 第八版」P11

近頃は電車にあまり乗っていないので、最近の状況を知らないが、かつて、終電には変わった人が乗っていることが多かった。 知人が見たという、満員にちかい終電で、英字新聞を読みながら、缶入りのレモンサワーを飲みつつ、サンドイッチを食べる紳士というの…

酒 「岩波国語辞典 第八版」P582

さけ 酒 アルコール分を含み、飲むと酔う飲み物の総称 よう 酔う 酒を飲んで、身体がアルコール分の作用を受け、生理的・精神的に普通でなくなる。酒がまわる。 「アナザーラウンド」 という映画を見た。 デンマークの教師たちの話だ。クズな教師が、「血中…

あす「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P22

あす「明日」 あくる日。夜が明けて迎える次の日。その夜明けの時間を「あした」といったが、のち「あす」と同義語となった。 み空ゆく雲にもがもな今日行きて妹に言問ひ安須帰り来む[万3510] なんというか、すごくストレートな歌だ。 お空の雲だったら、…

派閥の領袖 「岩波国語辞典 第八版」P1645 

近頃、自民党の総裁選関連ニュースで「派閥の領袖」という言葉をよく聞く。 領袖などという言葉は中世の歴史と自民党の総裁選くらいでしか使われないように思うが、要するに、親分、ドン ということだ。 りょうしゅう[領袖] 集団のかしらや主だった人。「…

「角川 新字源 改訂新版」P22

「丕」「ひ」 もと不に同じ。のちに一線を加えて、おもに、盛んの意を表す。 1 おおきい。ゆたか。盛大。 2 はじめ。元。 3 うける。うけつぐ。 「丕業」「ひぎょう」 大きな事業。りっぱな事業。りっぱな功績 知らない字だった。字義をしらなかったら逆…

「岩波国語辞典 第八版」P10

「あかしんぶん」「赤新聞」社会の裏面を興味本位に書いた低級な新聞。イエローペーパー。赤身を帯びた紙を使ったから。 カストリ雑誌と同様に、あまり使われていない表現のように思う。 紙の色をもとに赤とか黄色とかを使うことや、多くの人がこういう社会…

「岩波国語辞典 第八版」P9

「あおり」1「煽り」あおる作用(の結果)。ア 強い風による衝撃や動揺。イ 強い作用の余勢。 2 (何かをさせようと)人をあおること。扇動。 近頃、話題として姦しい、「あおり運転」もこの「あおり」になるのだろうが、旧来の意味からは少し離れているよ…

マスク下での疑問形

スーパーなどで、お互いマスクをしたまま、アクリル板を隔ててのやり取りがある。 音声だけで伝えようとすると怒鳴ることになるので、私は、動作と音声の両方で伝えるようにしている。 例えば、 「ポイントカードをお持ちですか?」 手を自分の前で振りなが…

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P21

「あし」「悪」「よし」に対する語。不快・拙劣・醜悪の感情をよび起こすことをいう。 青によし奈良の大路は往きよけどこの山道は往き案之可里けり[万3728] 昔、悪魔ちゃん事件というのがあった。 結局どうなったのかいろいろ忙しかったので記憶がないが、…

「角川 新字源 改訂新版」P21

「且」「しょ」象形。肉を入れて神に供える。重ね形になっている器の形にかたどる。 且つという時にしか使ったことがない。もとは肉をお供えする重ね容器だったのか…重ねていることから、重ねて という時につかうようになったとは意識することなく使っていた…

「岩波国語辞典 第八版」P8「角川 新字源 改訂新版」P1176

あおさ「石蓴」浅海の岩につく海藻。薄い葉状で、緑色。食用。 昔海辺で貝を焼いて食べたときに友人が岩からとってちぎって食べていたあおのりっぽいあれのことだろう。しかし、彼はそれをちぎり取るときに海用のグリップの強いサンダルが滑って何度もこけか…

「岩波国語辞典 第八版」P332

世を渉ること浅ければ、点染もまた浅し。事を歴ること深ければ、機械もまた深し。故に君子は、その練達ならんよりは、朴魯なるに若かず。その曲謹ならんよりは、疎狂なるに若かず。 機械――からくり。たくらみ。権謀術数。 きかい 「機械」①動力によって一定…

「岩波国語辞典 第八版」P7

アウタルキー 自給自足(であること)。それを目指す経済政策。 無知をさらすようで、恥ずかしいが、知らなかった。 経済政策の用語として、ブロック経済や、対外安全保障には役立ちそうな概念であるように思われる。予想外の言葉を知ることも、辞書を読む楽…