論語とコンピュータ(読み書きそろばん)

ちょっとずつ読んで、書いてみる

2022-01-01から1年間の記事一覧

ザリガニの鳴くところ 2022

ノースカロライナの湿地帯で、起きる事件。 沼地でしか生きられない人と、町でしか生きられない人の人生。 孤独に生きることと、追われて生きることは違う。 一言だけ言うならば、 出てくる人間が(主人公含め)ことごとく身勝手の極み。 IMDBリンク: https…

麻婆のための肉味噌作り

材料はシンプル。 ひき肉、甜麺醤、豆板醤、ニンニク 甜麺醤と豆板醤は同量使う。 肉150gに対して、大さじ1ずつくらい。 あれば豆鼓を小さじ1くらい入れても良い。 ニンニクは微塵にきる。 包丁で潰してから切れば良い。 面倒ならフードプロセッサとか、み…

ラー油をつくる。

ラー油を作ろう。 美味しい麻婆豆腐を作ろうと思い立ち、まずはラー油を作ることにした。 もちろん、ラー油など買ってくれば良いのだが。 まずは、サラダ油に胡麻油を加える。 そして冷たいうちに、粉唐辛子。 他の唐辛子でも構わない。粉でなくとも良い。 …

大磯郷土資料館(旧吉田茂邸)に行ってきた

大磯郷土資料館に行ってきた。 大磯駅から徒歩数分。海を通って遠回りしたが、往復1時間弱。 ぎっくり腰の身にはちょうどいいリハビリ。 途中大磯港で昼食を食べた。 刺身はタッチの差で売り切れで、焼き魚だったが、新鮮。 大隈重信と陸奥宗光の屋敷はジャ…

「任侠野郎」2016

蛭子能収さん。と聞いて漫画、競艇、バスの旅、長崎を思い浮かべる人はいても、やくざ映画と思い浮かべる人が何人いるだろうか? 当時の記事によると「かっこいい蛭子さんを撮ろう」としたそうだが、果たしてとれているだろうか。 映像はいい線いっているし…

「Are you afraid of dark?」2019

1990年のドラマのリメイクらしい。制作会社は、スポンジボブでおなじみのニコロデオン。 アメリカの子供向けアニメ会社だ。 要するに、いい年してみるようなものではない。 話は、シンプル。 引っ越してきたティーンエイジャーが、真夜中に森に集まる怖い話…

霊媒探偵・城塚翡翠/invert 城塚翡翠 倒叙集 Iced Coffee 2022

「霊媒」であると自称する主人公?が「死者の声やビジョン」を見、どういうわけだか登場人物が皆、彼女を信用して事件を解決するという推理もの。 信用するきっかけとなっている「言い当て」が、 物理/心理トリックでも可能だと考えられる。 自称霊媒が(能…

「逃亡料理人 ワタナベ」 2019

インバウンド需要を見込んだと思われる作品。 妻殺害の容疑をかけられ逃げる創作料理人ワタナベが逃亡先で、地元の名産品を使った創作料理をつくりだして、逃亡を続ける。それを助ける中国人女性二人といつも逃げられてしまう間抜けなグルメブログ警官。 全…

「ガレージセールミステリー 探偵ジェニファー 友人の転落死」

完全ネタバレ邦題で大損している作品。 ガレージセールで集めた骨董を売る趣味のお店とおせっかいが大好きなジェニファー・シャノン(ロリ・ロックリン)。 ガレージセールばかりを狙う強盗団がいることに気づくが、友人が転落死する。 友人のヒスイの「仏陀…

「バッドダディ 史上最悪のツアーガイド」2011

7年間の刑務所生活で、孫子を読み込んだらしい主人公が、出所する。 すでに再婚している妻と、娘とよりを戻そうとする。 昔の仲間と銀行強盗を再度働こうとしている間に、娘の修学旅行に強引についていく。 強引すぎて意味が分からない。 IMDBリンク:https:…

「獄門島」1977

俳句殺人事件。昭和21年を舞台にしているが、鬼気迫る映像にするためなのか、この当時の人たちが派手好みだったのか、大変に派手な色の着物や化粧が出てくる。 どうしてこんな色使いになっているのだろうか。興味深い。 季違い→キチガイという掛詞によって…

巻第27第3 桃園の柱の穴より差し出づる児の手、人を招きたる語

いまは世尊寺と呼ばれている桃園という藤原行成の屋敷がある。 まだ寺ではなかったころ、ここに西宮の左大臣、源高明が住んでいた。 寝殿の南東の母屋の柱に木の節穴が開いていた。 夜になると、2、3日おきにその節穴から小さい子供の手が出てきて、人を手招…

「踊る大捜査線the movie」1998

湾岸警察署の河川で水死体が上がる。胃にはクマのぬいぐるみが発見される。 一方、副総監が自宅で拉致され、捜査は警視庁と警察庁の合同調査になり所轄には一切捜査を任されない。湾岸警察署に勤務する脱サラ警官青島(織田裕二)は激怒するが、そんな時湾岸…

「ジーサンズ」(Going in Style)

製鉄会社で30年以上まじめに働いてきたが、会社に積立てていた退職金をふいにされたジョー(マイケルケーン)。悪いことは重なるもので、住宅ローンの滞納で家を追われることを銀行で知らされると、そこに銀行強盗が。 閃いたジョーは、同じ職場の仲間だった…

「ドント・ハングアップ Don’t hang up」2016

いたずら電話系YouTuberのミレニアム世代の青年たちが、特定されてじわじわと苦しめられていく映画。 救いもないし、最後社会的に抹殺しかえすという私刑。 この後普通に捜査したら証拠が見つかって…ということにならないのか?犯人、本当にこれで納得できる…

「ホーンテッドテンプル~顔のない男の記録 Temple」2017

3人のアメリカ人が、呪いの地図に導かれ、山奥の寺を訪れ、バケモノに襲われる。 ただし、このバケモノや妖怪、外国人が思う間違った日本なのでどこか笑えてしまう。また町の様子もどこかおかしい。「勘違い日本」を楽しみたい方にはおすすめ。 IMBDリンク:…

今昔物語集 第25巻 第二話 藤原純友が海賊をしたので死刑になった話

朱雀天皇の御代に、伊予掾藤原純友という人がいた。 筑前守良範の子である。 純友は、愛媛県で、多くのツワモノを集めて子分にしていた。 弓矢を持って船に乗って海に出ては西国から都に向かう船を襲っては、略奪と人殺しを繰り返していた。 だから旅人たち…

「サイレンシング The Silencing」2019

5年前に娘が失踪した主人公のレイバーンはアメリカの田舎町で動物保護区の管理をしている。ある日密猟の監視カメラに人間を投槍器で狩ろうとするギリースーツの人間が映る。これをきっかけにレイバーンは娘の失踪事件の真相に迫っていく。 アクションや登場…

今昔物語集 巻第25 第7 藤原保昌の朝臣、盗人の袴垂に値へる語

昔、袴垂というとんでもない大泥棒の親分がいた。 豪胆で、力強く、足は速く、腕が立ち、思慮があった。 天下無双であったので、あらゆる人のものを片っ端から奪って生業としていた。 冬のはじめの旧暦の10月ごろ、着るものが必要だったので ちょっと服を手…

「Mr.ノーバディ Nobody」2021

どうして邦題にMr.をつけたのかわからない。普通の会計士に見える工場勤務のおじさんが実は…という話。このパターンも実に多い。何かひねりがあるのかといわれると疑問だが、主人公自身も意外とケガするし、痛そう。 老人ホームであいまいになっているように…

「拳児2」2019

現在50前後の人たちが若い頃、大いに流行ったらしい中国拳法漫画の続編。 前作で中国拳法にかかわった結果、中国マフィアのメンバーになり、定職につかず、定年した公務員の親のすねをかじっている40近いおっさんになった拳児が主人公。 他武道のよそさまの…

「ウィリーズワンダーランド」2020

初秋、アメリカの田舎を旅する主人公のニコラスケイジは、村人に嵌められ、田舎の町に足止めされ呪われた遊園地に一晩閉じ込め掃除をさせられる。ここまでは、普通のB,C級ホラーの展開だ。ルールを破り、恐怖におびえて理不尽な行動を取ればいつものパターン…

今昔物語 巻19 第29 亀、山陰中納言に恩を報ぜる語

亀の恩返し パート2 延喜天皇のころ、藤原高房の子で、山陰という中納言がいた。 子だくさんだったが、その中に一人顔立ちのとても良い男の子がいた。 山陰中納言は、この子をたいそうかわいがっていた。 継母がおり、この子をとてもかわいがるので、 中納…

「復讐者のメロディ A blue bird in my heart」

出所したての主人公。シングルマザーと娘の経営するモーテルで再起を図ろうとするが、娘が悪者に…はいはい、知ってる。あのパターンね。と思った方、半分正解。 ただ、主人公はシンプルに犯人を殺し、最後はどこかへ去る。 無骨な主人公のおっさんが少女に恋…

「ニューヨーク 親切なロシア料理店 The kindness of strangers」2019

晩秋のNY。DV被害から逃げ出した親子、偽ロシア人のロシア料理店、まともに仕事をこなせない若者、本業よりも慈善活動に精を出す看護師、負け続ける弁護士の人生を一定の時間で切り取って見せる映画。落ちも山場も救いもない。 製作者が製作中にどうかなった…

「Ms.パニッシャー Cry for the Bad man」2019

アメリカ南部のどこかの村。主人公の未亡人が、家を売れと恐喝者たちに脅される。応じない彼女の家に恐喝者たちは押し入る。夫との思い出の詰まった、「自分が建てた家」を守るため主人公は…。 若者三人があの家を執拗に欲しがる理由がわからない。何か知っ…

今昔物語 巻19 第30 亀、百済の引済に恩を報ぜる語

亀の恩返し。 昔、広島の三次市のあたりに三谷というところがあった。 その郡の長官の先祖の話。 660年に百済国が滅亡した。 この長官の先祖、縁あって援軍を引き連れ百済に向かった。 白村江の戦いで、新羅と唐に敗れ、敗走した。 配下を失い、一人取り…

今昔物語 巻20 第1 天竺の天狗、海の水の音を聞きて此の朝に渡れる語

インドに天狗がいた。 天狗とは仏法を妨げる者である。とされる。 今でいうと、屁理屈を捏ねまわして論破してあるく輩のようなものだろう。 もともとはこの語、天を行く流星の意味である。 ちょうど元の話が書かれたころ、意味が変遷した。 だから、この天狗…

今昔物語 巻23 第14 左衛門尉平致経、明尊僧正を送りたる語

宇治殿と呼ばれた藤原頼通が権勢を誇っていたころの話。 この時、まだ明尊僧正は、僧正ではなく一階級下の尼僧の管理官(僧都)だった。 三井寺の一番偉いお坊さんになる明尊僧正が、宿直でお祈りをしていた。 灯火を灯していないが、もう暗い。 急遽この僧…

今昔物語集 巻第23 第15 陸奥の善司、橘則光、人を切り殺せる語

昔、清少納言の夫で橘則光という人がいた。 武士ではないが、肝の据わった賢い人で、力も強く、顔つきも良いので、一目置かれていた。 この人が若い時分、まだ前の天皇陛下の一条天皇の御代の話だ。 季節は旧暦の八月九日。深夜のことだ。 則光は、衛府の武…