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  「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P23

 

あそぶ「遊」

歌舞などをして楽しむ。直接的な目的のない行為とされるが、本来は足を動かすこと、狩猟や収穫を楽しんで歌舞することをいう。遊芸のことは、祭祀儀礼など、もと神事に起原するするものであった。

梅の花折りかざしつつ諸人の阿蘇夫を見れば都しぞ思ふ[万843]

 

都にもどこか地方にも梅の花があったのだろうか。冬から春にかわるころに、梅の花を持って歌舞する人たちをみて、都を懐かしむ人の歌だろうか。

近頃は中国発祥の伝染病の世界的な蔓延のため、盆踊りなどもできないが、

足を踏み、踊りながら歌うことが日本人の遊びの原型にあるのだろう。