読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

2024-01-01から1年間の記事一覧

童子問 第10章

「後世の学問は高く遠いところに向かっていき、論語の精神に背を向けて走って行く者がいるのはどうしてですか?」 「高いところにいる人は低いところを見る。だから、その言葉は自然と低くなる。 低いところにいる人は高いところを見る。だからその言葉は高…

ここから何回かは

ここから何回かは以前UPし忘れていた分をあげていきます。

童子問 22章

「学問は果たして人の天性の中にあるものでしょうか、それとも外にあるものなのでしょうか」 「内外一致です。内が外を助け、外が内を養います。両方があるのが本当です。たとえば人間の存在のようなものです。心、思うこと、知性、他人をおもんぱかることは…

童子問 21章

こども「学問の素晴らしいことはすごいですね。その詳細を教えてください」 「宋明の儒の先達である朱熹らは、皆、天性がすべてであってこれを至上とし、学問の意味が非常に大きいことを知らない。だから、天性には限りがあって、天下の道には窮まりがないこ…

童子問 第20章

「先生、文を学ばなければ必ず見識が偏ってくる。とおっしゃいますが、仏教でも禅では不立文字といっていますし、近世の王氏の学問である陽明学でも、書を読んで義理を講じるのはダメだと言っています。こういうものはダメだということですか?」 「道の指標…

童子問 第19章

「先生、性道教の細かいことを教えていただき、ありがとうございます。 教えの条目を教えてください。」 「 論語では孔子は4つの条目を教えています。すなわち文行忠信です。 これらが孔子の学問の定法であり、初学者が道に入るための基準や原理原則となる…

少し間があいてしまった

少し間があいてしまった。 引っ越したら童子問が見つからないのだ。 とても困っている。しばらく違うことを書いていこうと思う。 「ベイビーわるきゅーれ」を見た。 ベイビーわるきゅーれ - Wikipedia こんな感じの映画だ。殺し屋というのが日常に取り込まれ…

童子問 第18章

「では性と教とには優劣はないのでしょうか」 「性は善であって人間が何かすることはありません。教は人為的にやらなくてはならないことが多くてとっかかり難いのです。とっかかり難い教えを受ける人は性が善い人です。性に善が満ちている人は教えのおかげで…

童子問 第17章

「では性は教えよりも貴いのですか」 「いいえ、違います。 人には皆性があり、その性は善いものです。 学をもってこの善性を満たせば、人は君子になります。 しかし、善性を学で満たすことができなければ、つまらない人で終わります。 このように性が善いだ…

童子問 第16章

「では教えは性よりも貴いのですか」 「どうしてそうなるの。どんなに善い教えがあっても人間が、犬や馬のように性が善でなければ、道と反発して相容れないではないですか。善ということが大事です。善を見て悦び、不善を見てこれを憎み、君子を見て貴び、小…