読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

生成系AIと承認欲求 -科学的な知見は蟷螂の鎌や隠れ蓑なのか-

この問題、取りやめになったとしても、「事実よりも感情を優先している」こと自体が、大いに問題だと考えるので、取り上げようとおもいます。 プロジェクト取りやめのお知らせ ↓ www.jrc.or.jp 本プロジェクトは、当支部エントランスの壁に飾ってある、約100…

「論語の話」 吉川幸次郎 第25回

第25回 天命を畏るーー 論語の運命観(1) •天命というもの •子在川上曰、逝者如斯夫、不舎昼夜について 荻生説の悲観と朱子説、伊藤説の楽観。 吉川説の中間。 引用 時間は確かにものを時時刻刻に過去に移して参ります、滅亡の原理でもあります。しかし…

「これで死ぬ」羽根田治 著 山と渓谷社

ふと、これを読んでみた。 なるほど、こんなことで人は死ぬのだな。と感心するような山岳死亡事故(のみではなく、アウトドアでの事例)と原因、回避するための方法が掲載されている。 すこし時期は過ぎたが、これから涼しくなっていきアウトドアが盛んにな…

「論語の話」 吉川幸次郎 第24回

第24回「怪力乱神を語らず」ーー人間の限界への洞察 ・仁を欲し自らに求め続けなくてはならない。 ・しかし他人が認めないこともある。 ・人の己を知らざるを患えず、知られざるを患うるなり。 ・孔子は何度も自分自身の努力が必要で他人の評価に一喜一憂…

ゴヤの名画と優しい泥棒

科博(国立科学博物館)へのクラウドファンディングが耳目を集めた今年のお盆にこの映画をみた。 映画自体は、1961年に実際に起きた、ロンドンのナショナルギャラリーから14万ポンドで購入したゴヤの名画「ウェリントン公爵」が誘拐され(盗まれ)、「年金…

ヘルモニ 地獄からのおばあさん

地獄ババア という題名の韓国映画。 無実の詐欺罪で長年服役していた、人の心を揺さぶるスタンド使いのようなばあさんが、生き別れた息子の家で家政婦として働きだす。 一方、TV番組のプロデューサーは、「毒舌バトル」という、シチュエーションコント+MCバ…

「論語の話」 吉川幸次郎 第23回

第23回「仁を欲すれば斯に仁至る」ーー努力と可能性への信頼 ・前回の伝説は西暦0年の漢の時代にできた話だと思われるが、孔子の悲劇的性質を強調するためのものであろう。 ・この時代は孔子だけでなく、世間が乱れていた。一つは斉の国で帰化人の陳氏が…

「論語の話」 吉川幸次郎 第22回

第22回 最晩年の孔子と孔子伝説 ・魯に帰ってきてから、音楽を体系立て、詩を体系立てた。 ・彼の生きている現在の人間には失望し、将来の人間のために書き物を残そうとした。(五経) ・経というのは、本質、あるいは永遠という意味で、永遠に人間の規範…