読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

童子問 第6章

「先生、論語は簡単で分かりやすくて、六経は奥深くて読みにくいです。なのになんで六経の上に論語の教えが君臨する。と説明しているのですか?」 「程氏がこう言っているだろう「論語の教えがわかった時には、六経のことは学ばなくてもわかってくる」と。六…

童子問 第五章

「世間の人は皆、論語は簡単で共感しやすく、意味も親切でわかりやすいとしています。論語が本当に広く深く、こんなにわかりにくいということを知りません。先生のお考えを教えてください。」 「論語は聖人がど真ん中の心でど真ん中の道を説いている書である…

童子問 第四章

「いわゆる宋学の先生方である朱熹の朱子学や王守仁の陽明学とか禅とか荘子などを見ると議論の言葉は格調高く、難しいので本当にその言葉がりっぱなのだろうと思います。論語はとても平易であんまり意味ないんじゃないかと思ってしまいます。どうでしょう。」…

「童子問」 第三章

童子問 第三章 「もう少し詳しく教えてください」 「五穀、というのを知っているか?天下の美食を論じていくと、五穀に極まってしまうんだ。八珍や醍醐と呼ばれるような美食でさえも五穀を常に食べるように食べるわけにはいかないだろう。そして五穀を食べな…

童子問 第二章

童子問 第二章 童子 「本当に先生がおっしゃる通りです。論語、孟子の二書は私も日ごろから熟読しております。朱熹の集註大全や諸家の注釈もかつて深く読み込みました。二書は本当に日々読んでおり、重要ですし、実に親切だと思います。でも、密かに、このほ…