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「岩波国語辞典 第八版」P332

世を渉ること浅ければ、点染もまた浅し。事を歴ること深ければ、機械もまた深し。故に君子は、その練達ならんよりは、朴魯なるに若かず。その曲謹ならんよりは、疎狂なるに若かず。

機械――からくり。たくらみ。権謀術数。

 

 

きかい 「機械」①動力によって一定の運動をおこし、その結果、有用な仕事をするもの。広く、設計通りの働きをするように人間が作り出した装置。

 

魯 おろか。にぶい。

 

世渡りの機微を掴んでうまく立ち回るよりも、朴訥な方がよい。とそういう教えのようだ。

どうも口先賢しらにして世の中を渡っていくやつが多いのは、現代に限ったことではなかったのだろう。