2021-01-01から1年間の記事一覧
ある本を読んでいたら、 人は、御製を通じて、己の世俗の思いを述べ、あるいは現世の関心を申し、さらに何らかの教えや、主張さえ解こうとする傾向があるが、めでたさや尊さの中に、自ずからあふれる畏さを、言挙げせずして、今より後の人に伝えねばならない…
リュックサック 登山などに用いる背負い袋。ルックザック。 最近はバックパックと言いがちだが、岩波国語辞典にはバックパックの項は ない。 リュックサックは、ドイツ語起源である。ということだろうか。 ところで、持っているカバンが、その人の行動を規定…
ちゃたく 茶托 茶わんをのせる、小さい皿形の台 マグカップというか茶を飲むためのコップが欲しい。 そう思ってから半年くらい経っているが未だにあまり点数を見ることができておらず、いまだに決まらない。 ソーサ―がある方が映えるカップとそうでないもの…
まちあわせる[待ち合わせる] あらかじめ時間と場所を決めておいて、互いにそこで会うようにする。 時間を守らないひとと付き合うべきではない。 と古くから言われている。 国によっては、あまり早く到来するのは失礼だとか、時間ぴったりに到着すべきだと…
たままゆ[玉繭]①二匹の蚕がいっしょに作った大型の繭。②繭の美称 たままゆというらしいが、こんな現象記憶していると意識していなかった。 久々に夢を見た。 桑ではない植物に、おおきな蚕がついて、2匹で大きな繭を作る夢だ。 だれかが出てきて、現象を解…
コンセプト ①概念 ②企画。広告などで、全体をつら肉基本的な観点、考え方 岩波国語辞典 P588 DIC川村美術館で、ミニマルアート、コンセプチュアルアートを見てきた。 なぜ、どうしてこの時期のこの作品の隣に、あの作品があるのか、という配列や展示のコンセ…
ゆきおとこ [雪男] ヒマラヤ山脈に住むという、人間に似た動物。目撃談は多いが正体不明。 第二次世界大戦中、欧州を転々としながらヒトラーを暗殺したカルビンは、今は犬と二人暮らしの老人。ある日FBI捜査官とカナダ政府の者が家にあらわれ、すべての生…
モンスター ① (巨大な)化け物、怪物。 ②巨大なもの。圧倒的な迫力のある人や物。 ③理不尽な要求や苦情を繰り返す横暴な者。 冴えないデスメタルミュージシャンのディビッドのクズ生活を延々と見せられる映画。 姉の息子の幼稚園の先生に一目ぼれして、遠足…
あやし [霊、異、怪、奇] 霊妙で不思議である。常識では理解し難いようなことに対して、驚きの感情を持つことをいう [中略] 奇は大きな曲刀を以て祝禱の成就を求める意。 [後略] 中国の大きな曲刀といえば、八卦刀や春秋大刀が思い浮かぶ(とはいえ、…
2019年の第二回大藪春彦新人賞の受賞作を読んだ。 選考委員たちの小説の体うんたら...というコメントや購入者の批判もあり、電子書籍で購入するのに躊躇したが、良かった。魚、さかなと言われているトリックが面白いのは言うまでもなく、大藪春彦が当時カッ…
鬼滅の刃の煉獄さんの納刀がどこかで見覚えがあるカタになっていた。抜刀と納刀について、すばらしい身体能力をお持ちの役者さんたちが、居合や剣術の技にケレンをつけて演じていた時代劇が盛んだったころ人と、時代劇をあまり見たことのない私では、イメー…
つらい、ちょっと書けない。
どうも、調子が狂う。 この辞書は儀式を語りすぎていて、こわい。 こんな大和言葉のあとに、死者を聖化するために胸にV字の入れ墨で模様を加えたもので、死体に邪霊の憑ることを防ぐとか平気で書いてある。 昔の人は死体に邪霊が憑依して動き出すと信じるほ…
「ザ まさこ スタイル」という本を見かけた。 伊藤まさこさんという「スタイリスト」さんが書いたファッションの本である。 題名からは、失礼ながら、押しがめたくそに強くて、ケバい まさこ さんが、自分の写真をドカーンと掲載して、どうだどうだ。という…
あみ 網 羅 魚や鳥をとるための網。糸や縄を編んで作る。「編む」の名詞形。 [中略] 羅はかすみ網のように張り巡らすものである。網と合わせて網羅といい、根こそぎにするという意に用いる。またあらゆるものを列ね並べることをいう。 網羅するというのは…
「あまねく」という表現を人生で初めて聞いたのはいつの事だっただろうか。 信長の天下布武あたりだろうか? あまり書くこともない。 あまねし 洽 歴 遍 およばぬところがないように、広くゆきわたる。「まねし」は度重なること
ここ十数年ほど、本来は甘くない生の食べ物を食べて、それが何であっても「あまーい」というのが流行っている。もう十年もたてば、それは流行りというより文化の変遷かもしれない。 たんぱく質を含む食べ物が分解されてアミノ酸の甘味を感じることはあり得る…
ホタルイカの干物をライターで炙って酒の肴にするのが好きだ。 あれを家で一人、指を焼かないように長い腕の部分とエンペラの部分を交互に持ちながら、焦がさないように、ターボライターで遠火で炙っていると、何をやっているのだろうという気分になり、日本…
あふどこぶ 跨 足で踏みつける、足で踏み越えることをいう。古訓点資料のみにみえる語。 中略 ただ跨越するのみでなく跨有支配の意を含む使い方である。 中略 袴のように両足にわたるものをいい 後略 海を越え、山を越え越えながらその地を制覇してきた。あ…
あふさわに 輒 そのまますぐに、たやすくの意に用いる。 用いるだろうか?おうさわに、あふさわに共にほかの辞書には出てこない。 この字も複雑だ。用例が気になる さを鹿の萩に貫き置ける露の白珠 あふさわに誰の人かも手に巻かむちふ[万1547] 鹿さんが萩…
煮びたし、揚げ、焼き、田楽...そう、ナスだ。 おっさんになってきてわかってきた。 ナスは美味い。 しかし油をよく吸うし、あまりヘルシーな奴というイメージがない。 そこで、がっつりした感じの味付けでローカロリーでないとおっさんには無理だ。 先ず、…
「あい」というのは、「あいだ」の項によると、 国語においても「あひ」は「相對するもの」で重要な緊張した関係を意味する語であった。 という。 あふ「合 会 逢 遇 闘」 両者が当たりあう関係をいう語であるから、出会いから戦うまで、すべての関係が含ま…
あひだ「間」 物にはさまれた中間のすいているところ。ものの中間を意味する「あひ」に、指定語の「だ」のついた形。場所的な関係のみでなく、時間的にもその流れを中断する意に用いる。 梅の花折りてかざせる諸人は今日の間はたのしくあるべし[万832] 梅…
こんなくだらないブログだけれども、なんとか100投してみた。 まだまだへたくそだ。 まぁ、誰に読ませるというわけでもなし、毎日投稿を目標にしてみただけのこと。 小さな満足を得たところで何にもならないが、辞書を読む目標はなんとか続いているという…
平安の王朝文学を表す言葉として、「もののあはれ」と教科書などで習ったが、 結局、この「あはれ」をちゃんと受け止められなかった。 あはれ「怜」 強い感動を表すときの感動詞。また名詞。「あ」「ああ」のような突出的なものと異なって、「あな」には感情…
小学生のころ、トムソーヤの冒険という話を読んだ。 インディアンジョーという「敵」が墓暴きをしている途中で殺人を犯し、裁判中に判事を襲い法廷から脱出したり、確か最後は洞窟に閉じ込められて餓死させられる話だった。 徹頭徹尾恐ろしいキャラクターと…
あに 豈 反語的な語法に用いる副詞。訓読語として多く用いられる。 價無き寶と言ふとも一坏の濁れる酒に豈まさめやも[万345] ってやんでい値段つかないくらいの宝より、俺ぁ、この濁り酒の方がいいね。 という感じだろうか、 何かよほどやってられない…
内面の衝動に駆られるということが、最近少なくなってきたように思う。 活きているのか実感が感じられないと言いかえることもできるかもしれない。 すこし衝動的な身としては人並みになってきたとも言えるので、あながち悪いことばかりではないが、老化現象…
あな「痛 大」 「ああ」という感動詞と同じであるが、下に形容詞の語幹が続いて「あなおもしろ」のようにいう。古い感動詞なのであろう。訓示にも漢字の感動詞を用いずに痛や大のような副詞系の字を用いる。 阿波禮 阿那於茂志呂、阿那多能志、阿那佐夜憩 飫…
ほととぎす春を鳴けともあとふとも人の心をいかが頼まむ[古今六帖、4] わからないうえにGoogle検索しても出てこない。 そもそも古今六帖から調べてみると、 お茶の水女子大学E-Bookサービス(https://www.lib.ocha.ac.jp/e-book/list_0002a.html) 「古今…