読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P25

しらぬひ筑紫の綿は身に着けて未だは著ねど暖けく見ゆ

 

まだ着たことないけど、北九州あたりの綿の服ってあったかそうだよね。

都から北九州にいきたくない人にかけてあげる温かい言葉。というところだろうか。

 

あたたけし「暖、温」

「あたたか」の形容詞形。「あた」は「熱」と同根の語。「あたた」は「あた」を重ねた語で、外からの熱気によってあたたまる、程よいあたたかさをいう。「あたたむ」「あたたなり」といった形もあった。ケは乙類。

 

 

熱量がありすぎても、暑苦しいし、なさ過ぎれば冷たい。

人に対しても、物事にたいしても「程よいあたたかさ」というのが、なかなか難しいものだ。