読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「さえづちの眼」澤村伊智

「来る」の澤村伊智氏の新作。 よくわからないひらがなの不気味な名前の「おばけ」がでるシリーズ。(ぼぎわん、ぜんしゅ、しりばば・・・) 比嘉姉妹シリーズ。というらしい。 独特のひらがなによる怪異の名づけ方が気持ち悪さを、伝えてくる。 同時に、臭…

「論語の話」吉川幸次郎 第3回

第3回 孔子の生まれ ・前回蒋介石や毛沢東も論語は読んでいるはずと言ったところNHKのディレクタが、マルクスレーニン主義の毛が古臭いものは読んでいるはずがないと不満だった。そこで毛沢東も論語を多々引用していることを立証した。 ・中国の文化での孔…

「論語の話」吉川幸次郎 第2回

第2回 「論語」が読まれてきた理由 前回は広く読まれていた事実を述べ今回はどう読まれてきたかについて。 ・古事記に論語と千字文がもたらされた記載があるが、奈良、平安朝においてはそれほど重視されていなかった。 ・奈良時代ごろに中国で古典研究の学…

「論語の話」 吉川幸次郎 メモ 目次

2020年代、日本で古典は人気がない。さらに昔の学説を単に古いということや、文献学的な「解釈」が変わったとかいうだけの理由で排斥しようという動きに満ち満ちている。 古典とは、ほんとうにそんなにもつまらないものだろうか? 古典を固定した一意に解釈…

「論語の話」吉川幸次郎 第1回

第1回 はじめに―――「論語」とはどんな書物か ・明治までは日本で最も広く読まれていた。 ・500章くらいからなるが知識人は暗誦しているレベル ・学問、人道についての短い文章からなる ・国学者の本居宣長も読み込んでいるからこそ、批判ができている 小言 …

人工知能か拡張知能か ーChatGPTと古典ー

今人工知能と呼ばれているGPTについて、しばらく実証と検討をしてきたが、違和感を感じている。この違和感を言語化してみようと思って書いてみる。(2023/3/7時点初稿、3/8加筆修正) 古典、といわれるものを精緻に読むとき、ひとは、文言の精密な検討からは…