読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P36

平安の王朝文学を表す言葉として、「もののあはれ」と教科書などで習ったが、

結局、この「あはれ」をちゃんと受け止められなかった。

 

あはれ「怜」

強い感動を表すときの感動詞。また名詞。「あ」「ああ」のような突出的なものと異なって、「あな」には感情の高まりがあり、「あはれ」には喜びや賛嘆、また悲しみの感情を伴う。

 

喜びや悲しみなどの感情を伴うものだということはわかったようなわからないような…

 

住吉の岸に向へる淡路島あわれと君を言わぬ日は無し[万3197]

 

今は大阪市立大学があるあたりのようだが、昔はこのあたりが海岸線だったのだろうか?

きっと淡路島がみえたのだろう。

 

住吉の対岸の淡路島のように君の事をあわれといわない日はないんだ。

 

この、「あわれ」が果たして喜びか、悲しみかどちらの感情なのか私には読み取れないが、とにかく激しく気持ちが揺らぐといったところだろうか。