読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P34

あに 豈

反語的な語法に用いる副詞。訓読語として多く用いられる。

 

價無き寶と言ふとも一坏の濁れる酒に豈まさめやも[万345]

ってやんでい値段つかないくらいの宝より、俺ぁ、この濁り酒の方がいいね。

という感じだろうか、

何かよほどやってられないことがあって、飲んでいるのだろう。

 

濁れる酒とはなんだろうか。口かみ酒のようなものなのだろうか、それともたまたま米が腐ってできたようなものだろうか、いずれにせよ、ちょっと飲むには勇気がいりそうだ。