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輒 おうさわに「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P39

あふさわに 輒

そのまますぐに、たやすくの意に用いる。

 

用いるだろうか?おうさわに、あふさわに共にほかの辞書には出てこない。

この字も複雑だ。用例が気になる

 

さを鹿の萩に貫き置ける露の白珠 あふさわに誰の人かも手に巻かむちふ[万1547]

 

 

鹿さんが萩に置いた白い露 たやすく人間が手に巻けるもんか。

という感じだろうか。こう使うのか。

 

あふさわにの輒の字は、

車の兩キ(おおい)なり とあり、車の両傍のひさしが、耳たぶが垂れている形の耴と似ているのでいう。

 

どうしてこれがすなわちの意になるのか、漢字の成り立ちとも意味とも全く関連性がないように思われる。わからない。

この字がどうしてこんな形をしていて、どうして耳たぶの形をしている車のパーツだ。などと言われても、どうしてこの意味にあてられたのか、根拠も説明もない。

腹立たしい。