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あい「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P38

「あい」というのは、「あいだ」の項によると、

国語においても「あひ」は「相對するもの」で重要な緊張した関係を意味する語であった。

 

という。

 

あふ「合 会 逢 遇 闘」

両者が当たりあう関係をいう語であるから、出会いから戦うまで、すべての関係が含まれ、語彙の領域がすこぶる広い語である。また、「あふ」と訓する漢字も[名義抄]にその訓を加えるものは七十を超える

 

なのだという。

ある流儀の剣術で「間」といい、「間合い」といわないのは関係性を限定しないという意志の表れなのかもしれない。

 

衣手の別く今夜より妹も吾も甚く戀ひむな相因をなみ[万508]

 

恋人同士の外因による強制的な別れだろうか?

急に今夜から別れることになり、二人ともすごく恋焦がれてしまう。そんな歌のようによめる。