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「論語の話」 吉川幸次郎 第15回

第十五回 「五十にして天命を知る」

孔子、50-56才まで魯の宰相になる。結果は失敗。

・3つの家老の争いをやめさせようとして失敗、菅原道真っぽい。

荻生徂徠はこの点で、孔子は釈迦とは実務が違うと主張。

・中国の最近の「論語」解釈研究では、名前を出さずに荻生徂徠の説を引いている者が多い。

・君に事えて能く其の身を致す というのは、生命身体を軽々しく犠牲にすることではなく、職務を愛すること自己の身を愛するがごとくである。ということだというような徂徠説。

・徂徠も先輩の仁斎も旧来の読み方を読み替えている。

・過ちを観てここに仁を知る

論語古義はソビエトアメリカで、論語徴は中国で評判になっている。

・大臣をしていたころの孔子の言行はあまり論語に出てこない。

 郷党に隣組ではろくにものも云えないようなおとなしい人だったが、政府へ出ていくというべきことは敢然として言うし、その上敬虔な態度であった。というくらい。

・この部分までの上論が純粋に論語的であり、後半は教条的であるとはじめて看破した伊藤仁斎はすごい。

 

小言

論語古義」興味がわいてきた。おいおい、読んでみよう。