・老子は、価値や秩序の否定。没価値説によって政治否定
・孔子は老子に「礼」(社会生活、家庭生活の法則)について聞いた。
礼記には、日食の時に葬儀の列を止めるべきかなどを聞いたと記載ある。
・餞別の言葉をもらった。
→ 一生懸命になりなさるな、細かいことに気が付きすぎると死刑になります。他人の欠点を非難すると身を危うくします。
・史記の七十列伝ではもっと厳しい
→ 傲慢だ。欲深い。気が多い。捨てなさい。本は死んだ人の言葉だから意味がない。
・この対話伝説はすでにキリスト紀元前後には画像石と言ってレリーフに刻まれていた。
・ちなみにこういう伝説は、20世紀の学者は大体史実ではないとしている。
・老子がいたかどうかすら疑問。
・老子は孔子よりも先達であるとされているが、論語への反発として発生したといわれている。逆説の思想は常識がなくてはできない。
・しかし、著者は論語にすでに逆説も含まれていると考える。つづきは次回。
小言
政治否定の老子から、逆説思想としての老子を紹介し、当時の学説としての老子の成立時期について述べる。
しかし、論語には老子や荘子の要素は含まれている。と著者はいう。
ここに、伊藤仁斎が「最上至極宇宙第一の書」という意味があるのかもしれない。