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「論語の話」 吉川幸次郎 第19回

第19回 放浪遊歴時代(二)

・56才から70才まで、放浪した。

・喪家の狗と言われたり、自らも水牛でもないトラでもないのに荒野をウロウロする。といったりしたほど。

・「売れたい」ということを何度も・・・「死ぬまでに称せられる名が欲しい」「売れるものは売るべき」「ぶら下がったへちまじゃないんだからそのままで終わりたくない」そういう言葉がいくつか。

・魯から衛に行く途中で法難①に出会う。陽貨と間違えられて5日も包囲される。「文王の伝統(文明)は自分にあり、もしここで死ぬようなことがあれば、後の世の人は文明を知らないことになる。」強い言葉で楽観。

・宋の国でも似たことを言っている。

・衛ではお局さん的な霊公の妃である南子という不品行な者に先に謁見させられるという侮蔑を受ける。子路は怒るが謎めいたことをいう。解釈は天が孔子を圧したのか、南子が天に圧せられるだろうなのか、わからない。

予所否者、天厭之、天厭之

・もう一つ嫌なことが、無理やりパレードさせられたこと。

 このとき、女好きなほどに、徳が好きな人を見たことがない。 というがこの話はまた次回。

 

小言

けっこうな年齢になって、転職しようとした孔子は、いろいろな目に遭う。

56才で離れてすぐに言った衛の国での出来事から、次はどんな話に展開するのだろうか…目が離せない。