論語とコンピュータ(読み書きそろばん)

ちょっとずつ読んで、書いてみる

童子問 上巻 第31章

伊川先生(程頤)は「聖人は簡単だと言って人を驕りたかぶらせず、また難しいと言って人が進むことを邪魔することはない」と言いますが、この言葉についてどう思いますか。

「聖人の言葉は、自然であって、飾り付けたり、いじくりまわして作り付けたりしない。もし簡単だとも難しいとも言ったことがないというならば、それは、聖人の言葉を以て道をおもちゃにしているということだ。

論語に『出るときに戸からでないやつがいるか。世に出るときに道を使わないやつがいるか』とあります。

『仁とは難しいものではない。私が仁が必要だと思えば、仁はここにある』

『未だ思いが十分ではないのだ。遠いなどと言うことがあるものか』

『道は近くにある。それなのに遠くに求めている。事は簡単なのだ、其れなのに難しいところに求めている』

皆、道が近くて簡単だと言っているではないか。

道が入りにくいとか言っているのは、道の何たるかを知らないからだ。

 

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