あざやか[鮮]ひときわめだってあらわれるもの。「痣」を語根とし、「あざける」「あざむく」などと一系の語である。
「たとえば人にはや道といひて、四十里五十里行くものもあり。是も朝より晩まで速く走るにてはなし。道の不堪なるものは、一日はしるやうなれども、はかゆかざるもの也…これも上手のすることは緩々と見へて、間のぬけざる所也。諸事しつけたるもののする事は、いそがしく見えざる物也…」
と書いている。
剣術に限らず、格別に目を惹くようなものは、やまとことばでは良くないものとされ、人の欠点に付け入って、誤った方向に進ませたり、詐って人をだますような、悪い意の言葉と一系とされたのだろうか。
こっそり書いているが、こうして日記を書いて衆目に晒すようなことも、悪いことかもしれない。