読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P18

あざやか[鮮]ひときわめだってあらわれるもの。「痣」を語根とし、「あざける」「あざむく」などと一系の語である。

 

宮本武蔵五輪書風の巻で

「たとえば人にはや道といひて、四十里五十里行くものもあり。是も朝より晩まで速く走るにてはなし。道の不堪なるものは、一日はしるやうなれども、はかゆかざるもの也…これも上手のすることは緩々と見へて、間のぬけざる所也。諸事しつけたるもののする事は、いそがしく見えざる物也…」

 

と書いている。

剣術に限らず、格別に目を惹くようなものは、やまとことばでは良くないものとされ、人の欠点に付け入って、誤った方向に進ませたり、詐って人をだますような、悪い意の言葉と一系とされたのだろうか。

 

こっそり書いているが、こうして日記を書いて衆目に晒すようなことも、悪いことかもしれない。