[あくた]「芥」ごみやちりなど、ものの役に立たぬもの。ごみくずの類をいう。もとは雑草の類をいう語であったらしく「あくたふ」という語があり、「芥生」の意である。
天にある姫菅原の草莫刈りそね蜷の腸か黒き髪に飽田し付くも[万1277]
「ちょっと~!草、刈らないでくんない。タニシの内臓みたいに黒くきれいな私の髪にくっついちゃうでしょ」と言われましても艶があって黒いことの表現、他になかったのだろうか?という感想になる。現代の小説でこの表現使ったらどうなるんだろうとちょっとニヤついてしまう。
なぜ、このカップルは髪に草がつくことを気にしているのだろうか、などと考えると急にいろいろ妄想が膨らんできてそれもまた良い感じである。