論語とコンピュータ(読み書きそろばん)

ちょっとずつ読んで、書いてみる

童子問 上巻 第55章

「韓愈がその著書「原道」でこのように言っています「博く愛するこれを仁という」宋の儒者はこれを違うといいました。これはどういうことでしょうか?」

 

「宋儒は仁を性質であり、愛は感情の問題だとしています。このため韓愈のことを謗ってこういいました。感情を知って性質を知らないと。まだ仁となりえない博愛というのは大きさや程度が異なるだけで本質的な性質か感情かの違いではない。この博愛が大きくなれば仁になります。韓愈はただ物を愛することを仁と知り、全体や善の総括が仁であることを知らない。確かにその通りです。でも、宋儒が仁を本質的な性質であるというだけで空の器であるような扱いをするのでは、空虚であって、仁を現実とすることができない。」