「先生すでに仁を第一として、忠信を以て仁を行なう基礎としているのはなぜですか?」
「有若は、『孝弟というは仁のもとですか?』と孔子に聞いたことがある。孔子は『忠信が主ですね』と答えた。孝悌とは順徳であり、忠信とは実の心である。もし忠信でなければ、いくら孝を成したとしても、それは孝ではない。忠を成したとしても忠ではない。中庸に言うように礼義三百、威儀三千、などと言ってやってみても、皆嘘になってしまう。造花の木や花のようなものだ。見た目はうるわしいかもしれないが、本質的に違う。良いとするに足りない。だから「誠でなければ何にもならない」という。忠信を基礎として仁を行なうということと同じだ。」