童子問 上巻 第三十四章
「いつも論語、孟子を熟読していますが、まだよくわかりません。細かく教えてください」
「いいでしょう。この学問の最初の一次は仁である。義を以てこれを仁の連れ合いとする。礼を以て補助とする。忠と信を以て基礎とする。仁と義とは陰と陽との関係のようなものだ。だから『義を仁の連れ合いとする』と言う。離れることができないのだ。礼とは、守りである。だから『礼を補助とする』のだ。礼がないときには仁がなくなってしまう。己を尽くすことを忠と言い、実を以て忠をすることを信と言う。これらが学問の基本になる。だから、『忠信を基礎とする』のだ。家を造るのに基礎があるようなものだ。これらがすべてのかなめである。皆仁の徳を成すのである。」