童子問 第23章
「金持ちになったり名誉を得たりすることは、皆外の者です。そういうことに誘惑されていいのでしょうか?」
「金持ちになったり名誉を得ることは、人間のことがなければありえませんので、まさに礼儀をわきまえなくてはなりません。こういったことを外物として避けるべきではありません。そういう考え方は宋学の古い考え方です。この意味を洗い出せば、必ず人を嫌って、寂しさを楽しみ、日用から遠ざかり人間の倫理を失うでしょう。
それでは全然だめです。
食べたり飲んだり着たりするものは、外のものでしょう?
だからと言って、服も着ず、飯も食わず、水も飲まず、にいたら、10日もすれば命を落とすでしょう。
朝鮮人参とか、黄耆とかの薬は外国産でしょう。でも外国のものだからと言って、病気になっても使わなければ死んでしまうでしょう。
外のものだからと言ってにくむというのはこのくらいばかばかしいことです。
儒者は、高官のポジションを軽く熱かったり、カネをチリのように扱うことで良いふりをし、世間もまた、役職に取り上げられることや、人事をバカにして正しいとしている。こういうのは道を知らないこと甚だしいことです。
もし、礼儀をわきまえず、外のものだからと言って憎むような心では必ず、異端となります、。外物というのは荘子の言葉であって、儒者が使うべき言葉ではありません。」