辞書を読む

理系が辞書をちょっとずつ読んでみる

「角川 新字源 改訂新版」P14

[上]ジョウ、うえ

指事。「下」の字とは逆に高さの基準の横線の上に短い一線を書いて、物の上方、また「あげる」意を表す

 

この説にも、なるほどと思ってしまう。どちらも説得力があって楽しい。

白川説とは少し違う様子である。掌の上と解するか基準線の上と解するか。ここに重きを置いて説の同異を唱え喧々諤々の議論を交わすのが言語学者というものなのだろうか。

掌を基準線としたというのは生物としての人間としていかにもありそうなことであるし、誰かに説明するときに、線を引いて、ここからこっち側だから上ね。といかいうことも人間としていかにもありそうなことのように思われて想像すると楽しい。

ただし、これを知っていたから、今日のご飯が手に入るというような類の知識ではないし、誰かに語ってもめんどくさい奴。ばかじゃないかと思われる程度のことでしかない。

そんなことを、こうしてお気楽におもしろがっていられる素人というのは楽しいポジションである。