論語とコンピュータ(読み書きそろばん)

ちょっとずつ読んで、書いてみる

2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

童子問 上巻 第59章

「道とは仁義のみであります。曾子はどうして『夫子の道は、忠と恕のみである』と言ったのでしょうか?」 「仁義は本当に道の全体であります。このことは説明するまでもありません。孔子の説いた夫子の道というのは、夫子が一人ですることを言います。夫子の…

童子問 上巻 第58章

「孟子は恕ることつまりゆるすことにつとめることは、仁を求めることの最も近い道であるといいますがどういうことですか」 「まず、求めるというのは、無いものを求めるということです。至るというのとは違います。仁というのは頑張ってやることではないです…

童子問 上巻 第57章

「南宋の哲学者、張栻は論語の中で仁について述べている章を集めて一冊にして世に問いました。これは正しいですか?」 「ダメだねぇ。論語ってぇのは全部頭の先からしっぽまで仁でないところはないんです。易経にも書いてありますね。『仁である人はこれをみ…

童子問 上巻 第55章

「韓愈がその著書「原道」でこのように言っています「博く愛するこれを仁という」宋の儒者はこれを違うといいました。これはどういうことでしょうか?」 「宋儒は仁を性質であり、愛は感情の問題だとしています。このため韓愈のことを謗ってこういいました。…