あふさわに 輒
そのまますぐに、たやすくの意に用いる。
用いるだろうか?おうさわに、あふさわに共にほかの辞書には出てこない。
この字も複雑だ。用例が気になる
さを鹿の萩に貫き置ける露の白珠 あふさわに誰の人かも手に巻かむちふ[万1547]
鹿さんが萩に置いた白い露 たやすく人間が手に巻けるもんか。
という感じだろうか。こう使うのか。
あふさわにの輒の字は、
車の兩キ(おおい)なり とあり、車の両傍のひさしが、耳たぶが垂れている形の耴と似ているのでいう。
どうしてこれがすなわちの意になるのか、漢字の成り立ちとも意味とも全く関連性がないように思われる。わからない。
この字がどうしてこんな形をしていて、どうして耳たぶの形をしている車のパーツだ。などと言われても、どうしてこの意味にあてられたのか、根拠も説明もない。
腹立たしい。