読む/書く

ちょっとずつ読んで、書いてみる

輒 おうさわに「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P39

あふさわに 輒

そのまますぐに、たやすくの意に用いる。

 

用いるだろうか?おうさわに、あふさわに共にほかの辞書には出てこない。

この字も複雑だ。用例が気になる

 

さを鹿の萩に貫き置ける露の白珠 あふさわに誰の人かも手に巻かむちふ[万1547]

 

 

鹿さんが萩に置いた白い露 たやすく人間が手に巻けるもんか。

という感じだろうか。こう使うのか。

 

あふさわにの輒の字は、

車の兩キ(おおい)なり とあり、車の両傍のひさしが、耳たぶが垂れている形の耴と似ているのでいう。

 

どうしてこれがすなわちの意になるのか、漢字の成り立ちとも意味とも全く関連性がないように思われる。わからない。

この字がどうしてこんな形をしていて、どうして耳たぶの形をしている車のパーツだ。などと言われても、どうしてこの意味にあてられたのか、根拠も説明もない。

腹立たしい。

めんどくさいときのナス

煮びたし、揚げ、焼き、田楽...そう、ナスだ。

おっさんになってきてわかってきた。

ナスは美味い。

しかし油をよく吸うし、あまりヘルシーな奴というイメージがない。

 

そこで、がっつりした感じの味付けでローカロリーでないとおっさんには無理だ。

 

先ず、ナスを切る。

縦にわって、さらに四つくらいに切ればよい。

スーパーで一袋5本くらいのを買ってくれば40本くらいになっただろう。

細長い奴がたくさんできたはずだ。

電子レンジにかけられる器に全部入れろ。

ニンニクのチューブと醤油をドバっと入れる。

そうニンニクは6-7センチくらいでいい。醤油は底から1-2センチあればいい。

 

電子レンジに7分くらいかけろ。500W?600W?800W?そのくらいならどれでも7分でいい。

しぼんだろう?かき混ぜて冷やせばOK。

4,5日は冷蔵庫で日持ちする。

 

あい「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P38

「あい」というのは、「あいだ」の項によると、

国語においても「あひ」は「相對するもの」で重要な緊張した関係を意味する語であった。

 

という。

 

あふ「合 会 逢 遇 闘」

両者が当たりあう関係をいう語であるから、出会いから戦うまで、すべての関係が含まれ、語彙の領域がすこぶる広い語である。また、「あふ」と訓する漢字も[名義抄]にその訓を加えるものは七十を超える

 

なのだという。

ある流儀の剣術で「間」といい、「間合い」といわないのは関係性を限定しないという意志の表れなのかもしれない。

 

衣手の別く今夜より妹も吾も甚く戀ひむな相因をなみ[万508]

 

恋人同士の外因による強制的な別れだろうか?

急に今夜から別れることになり、二人ともすごく恋焦がれてしまう。そんな歌のようによめる。

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P37

あひだ「間」

物にはさまれた中間のすいているところ。ものの中間を意味する「あひ」に、指定語の「だ」のついた形。場所的な関係のみでなく、時間的にもその流れを中断する意に用いる。

 

梅の花折りてかざせる諸人は今日の間はたのしくあるべし[万832]

 

梅の花を手折ってかざしているみんなは今日の一定の時間は楽しいだろうね~

そういう感じだろうか。

なにか含むところがあるような、明るいシーンのような重さを感じる。

明日の事はわからない戦の最中だろうか。それとも、遠く異国に旅立つ直前だろうか。

何かありそうだ。

100投目

こんなくだらないブログだけれども、なんとか100投してみた。

まだまだへたくそだ。

まぁ、誰に読ませるというわけでもなし、毎日投稿を目標にしてみただけのこと。

小さな満足を得たところで何にもならないが、辞書を読む目標はなんとか続いているということで、良しとしよう。

 

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P36

平安の王朝文学を表す言葉として、「もののあはれ」と教科書などで習ったが、

結局、この「あはれ」をちゃんと受け止められなかった。

 

あはれ「怜」

強い感動を表すときの感動詞。また名詞。「あ」「ああ」のような突出的なものと異なって、「あな」には感情の高まりがあり、「あはれ」には喜びや賛嘆、また悲しみの感情を伴う。

 

喜びや悲しみなどの感情を伴うものだということはわかったようなわからないような…

 

住吉の岸に向へる淡路島あわれと君を言わぬ日は無し[万3197]

 

今は大阪市立大学があるあたりのようだが、昔はこのあたりが海岸線だったのだろうか?

きっと淡路島がみえたのだろう。

 

住吉の対岸の淡路島のように君の事をあわれといわない日はないんだ。

 

この、「あわれ」が果たして喜びか、悲しみかどちらの感情なのか私には読み取れないが、とにかく激しく気持ちが揺らぐといったところだろうか。

「新訂 字訓 [普及版] 白川静 平凡社」 P35

小学生のころ、トムソーヤの冒険という話を読んだ。

インディアンジョーという「敵」が墓暴きをしている途中で殺人を犯し、裁判中に判事を襲い法廷から脱出したり、確か最後は洞窟に閉じ込められて餓死させられる話だった。

徹頭徹尾恐ろしいキャラクターとして描写されていた。

もう、登場シーンからして、イボだかを取るための魔術みたいなことをトムがしていたら、墓あばきに来るという意味不明な行動に出ている。

言葉の意味はわからないものの、「はかあばき」というのが何かおぞましい行為であろうと想像しておびえていた。

 

あばく「発 發 撥」

他動詞は四段。自動詞は下二段。古くは「あはく」という清音であったらしい。

自動詞のときは剝げ落ちる。剥落する意。他動詞の時は土中などに隠されているものを取り出す、また整っているものをあらける意となる。